色が混ざるとどうなる?色・光の混ざる仕組みや披露宴での色の演出例
私たちの生活には、パキッと目をひく原色や柔らかく可愛らしい雰囲気を作り出すパステルカラーなど、さまざまな「色」があふれています。
単色ではなく並べたりマーブルになれば違った表情を見せますし、さらに混ぜると新しいものを生み出す「色」はとても魅力的なものです。
実は結婚式でも「色」や「混ざる」ことはとても重要な役割を持っているんですよ。
そこでこの記事では「色が混ざる」ことに注目し、何色を合わせるとどんな色になるのかや結婚式における色の役割について、次のようにまとめて紹介します。
披露宴でどのように色を取り入れられるのか演出例も紹介するので、これから結婚式について考える人も参考にしてくださいね。
色は混ざるとどうなる?混色の仕組みを解説
私たちの目に見えている「色」は大きく分けて2種類に分かれます。
太陽や人工的に作られたライトのように自らが光を放つものと、絵の具のような光っていないものです。
色には基本となる【三原色】がありますが、「自分で光る色」と「光らない色」では三原色が異なり、混ぜたときにできる色も違うんですよ!
それぞれがどのような性質を持ち、混ざる仕組みはどうなっているのかを解説します。
光の三原色は足し算方式
電器やLEDライトのように自ら光を放つ色は、赤・緑・青の三色が基本(三原色)となっています。
赤・緑・青が三原色となるのは、人の目にある色を識別する細胞がこの三色を認識するからです。
ちなみに赤いものが赤く見えるのは、光にたくさん含まれている色のうち、赤の光線だけが跳ね返って目に届くからです。他の色の光線は吸収されてしまうんですよ。
光の場合色が混ざるごとに白に近づき、三原色がバランスよく合わさると綺麗な白色が完成します。
このように色が増えるごとに白くなる混ざり方を「色の足し算」「加法混色」と呼んでいます。
あまり意識せずに過ごしていますが、たとえばテレビやスマートフォンの画面などは光の三原色が活躍している代表格です。
ものすごく小さな光の粒が集まり、カラフルな画面や映像が作られていますよ。
色の三原色は引き算方式
絵の具やクレヨンのように自分では光らない色は、水色(シアン)・紫(マゼンタ)、・黄(イエロー)を基本の三原色としています。
光とは異なり、光らない色は混ざるごとに茶や黒のような濃い色になり、三原色がバランスよく混ざると黒になるのが特徴です。
このように色が増えるごとに黒くなる混ざり方を「引き算」「減法混色」と呼んでいます。
色が混ざって黒くなるなら足されているような気がするかもしれませんが、「光が吸収されて目に届く光線が減る」のだと考えてくださいね。
日常生活で色を作るなら絵の具を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
私たちにとって身近な混色は絵の具の「減法混色」かもしれませんね。
絵の具の色の作り方|赤・青・黄は作れる?
身近な「色」である絵の具は、混ぜることでさまざまな新しい色を生み出すことができます。
ただし、基本となる三原色「赤・青・黄」は作れません。
とても不思議ですが、混ぜて作れないからこそ「原色」なのですね。
色の混ぜ方の具体例を紹介!オレンジや茶色の作り方も
三原色が揃っていれば、それ以外のさまざまな色を生み出せます。
代表的な混色の例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
朱 | 赤1:黄1 | ピンク | 赤1:白1 |
オレンジ | 赤1:黄2 | 水色 | 青1:白1 |
むらさき | 赤1:青1 | クリーム | 黄1:白2~3 |
緑 | 青1:黄1.5 | 茶 | 赤1:黄1:黒0.5 |
きみどり | 青1:黄2~ | グレー | 黒1:白2~3 |
黒 | ※混色で作る黒は絵の具セットの黒よりも淡くなります | 赤1:青1:黄1 など
基本は表のような組み合わせで基本の色が作れますが、二色(もしくは三色)の割合を変えることでバリエーションは無限大です。
例えばむらさきの赤を増やせば赤むらさき・青を増やせば青むらさきになりますし、ピンクの白を増やせば柔らかく淡いパステルピンクを作れます。
精密に分量を量らなければ全く同じ色を作ることは難しいですよね。混色作りには一期一会の楽しみが待っていますね。
色に込められた願いやイメージについてはこちらの記事で解説しています。参考にしてくださいね。
結婚式・披露宴における「色」や「混ぜる」の役割とは
結婚式や披露宴でも「色」はとても重要な役割を果たします。
ドレスの色にすっごくこだわりがあります!
そうですよね。そのほかにも次のような場面で色を選んだり、影響をうけて披露宴のイメージが変わったりしますよ。
- 新郎新婦の衣裳
- 会場自体のテーマカラー
- 会場装花
- テーブルクロスやナプキン
- 席順表などのペーパーアイテム
二人のテーマカラーに合わせて会場を装飾したい…といった希望がある場合は、どこまで自由に選べるのか・どんなバリエーションがあるのかを事前に確認しておきましょう。
また結婚は「新郎家・新婦家の両家が一つになる」ことの象徴でもあるので、「混ざる」とも深いかかわりがあります。
とても分かりやすい儀式が、それまで別の環境で育ってきた二人がうまく混ざり合うように願いを込める「水合わせの儀」です。
現在では古来の方法はあまりおこなわれませんが、神前や人前式・披露宴演出で取り入れることができます。
詳しく紹介した記事を見て、検討してみてくださいね。
披露宴を美しく彩る!色を混ぜる演出を紹介
結婚式や披露宴で「色」や「混ぜる」を取り入れたいと考える人には、次のような演出がおすすめです。
一味違った演出で、二人らしさを表現してくださいね。
2色が混ざって新しい色に|ルミファンタジア
二色の原液が混ざり合い新しい色を生み出すルミファンタジアは、とても美しく幻想的な演出です。
色が混ざり光を放つ様子は、まるで二人の未来を祝福しているかのよう。
二人の好きな色を選んだり、二人で築く家庭のテーマカラーが生まれる組み合わせを選んだり、いろんな色の決め方ができますよ。
違う味が合わさって美味しく生まれ変わる|カクテル作り
シロップやリキュール・ジュース・炭酸などいくつかのドリンクを混ぜて作るカクテルは、結婚式で振舞うにふさわしい飲み物です。
各卓の中央で2種類のドリンクを注ぎ合いキャンドルサービス代わりにカクテルを作れば、見た目も美しく美味しく楽しめる演出になるでしょう。
ゲスト用のドリンクに、二人をイメージした色のオリジナルカクテルを用意するのも一つの手です。
作ってもらえるかどうかや司会者に紹介してもらえるかを、担当者に確認してくださいね。
ステンドグラスのガラスの色は光?色?
結婚式でよく思い浮かべられるものの一つに、色とりどりのガラスを繋ぎ合わせたステンドグラスがあります。
ステンドグラスのガラスは重ねるとどんな色の混ざり方をするのでしょうか?
色ガラスを重ねると絵の具のように引き算の混ざり方をします。「色の混ぜ方の具体例」で紹介したように、青いガラスに黄色いガラスを重ねると緑色に見えますよ。
ただし、ガラスを通して差し込む光を合わせると、足し算の混ざり方をすると考えられます。
ガラスそのものは「色」、でも通して差し込むのは「光」になるステンドグラスはとても神秘的ですね。
まとめ:混ざって新しいものを生み出す「色」は結婚式にぴったり
「色」が混ざる仕組みや合わさるとどんな色になるか、結婚式での役割について解説してきました。
- 自分で光る色と光らない色がある
- 光は重なると白くなる
- 光らない色は重なると黒くなる
- 赤・青・黄を混ぜるとさまざまな色が作れる
- 結婚式でも色は重要な役割を持つ
- ステンドグラスは「色」と「光」両方の要素を持つ
基本の三原色を組み合わせれば、色は無限に生み出すことができます。
混ざり合うことでそれまでとはまったく異なる新しいものを生み出す色は、両家が一緒になる結婚式にもぴったりです。
二人のイメージやこれから作りたい家庭のテーマカラーに合わせた結婚式作りをして、色を楽しんでくださいね。
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